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アンテナ用ケーブルには種類があり太いケーブル(規格の高い)ほど信号の減衰が少ないので地デジテレビを設置した際には以前のケーブルから交換することをお勧めします。
ケーブルの太さはケーブルの外皮に表示されれいる記号を見れば判別できます。記号の中で数字が外部誘導体までの直径を示しています。上記の例では4mmになり外皮まで合せると直径が約6mmのケーブルになります。
信号はケーブルの中心の芯線を流れ絶縁体の外側の外部誘導部は外からのノイズが入り込まないように又芯線を流れる信号がもれないようにする為のものです。
上記の例では外部誘導部がアルミ箔と編線組の二重構造で記号の規格の最初にSが付いているのでBSやCSの衛星放送にも対応しているケーブルになります。
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■日本ケーブルテレビ連盟
■日本CATV技術協会
■ジュピターテレコム
(J:COM TV/J:COM NET/J:COM PHONE)
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《アナログ放送が2011年7月24日以降も視聴できると聞きましたが》
ケーブルテレビが導入されている住宅で地デジの設備移行が難しい、経済的に困窮している、アナログテレビが十分に使える等の理由で、完全移行に向けた受信環境整備の一環として総務省の方針で暫定的に2015年3月までケーブルテレビ会社が地デジをアナログ変換して再送信していましたが現在は終了しています。
ケーブルテレビ側はデジアナ変換設備を用意するため費用がかかりますが国からの補助が2/3出ること、また戸建住宅にケーブル導入促進のプラスになる為協力的です。
例えば戸建住宅でアナログテレビが4台あったとしてもケーブルテレビと契約すれば地デジ対応にする必要はなくそのまま利用できるからです。 |
《ケーブルテレビのインターネットを利用しているが接続できなくなった》
原因として考えられることは多岐にわたりますが、最初はケーブルテレビ会社に電波障害が発生してないか確認してみましょう。
ケーブルテレビでのインターネットの信号は地デジやBSと同じケーブル上に流れており一番高い周波数帯で送信されているため伝送上に問題があると不具合が最初に表面化します。
ケーブルテレビ会社は連絡があると調査を行い原因がケーブルテレビ側か建物側共用部か切り分けます。原因がケーブルテレビ側であれば勿論修理しますが、建物共用部側であれば建物管理者側が補修を行います。或いは顧客に管理者に連絡を依頼する場合もあるでしょう。原因が建物共用部でもなければ顧客自宅内に問題があるので、その場合はインターネット障害に関して の項目を参照下さい。
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《アンテナからケーブルテレビに変わるとTVKやテレビ埼玉が視聴できなくなった》
アンテナでローカル放送局のテレビ神奈川、テレビ埼玉が映っていたのにケーブルテレビに切り替わった後、映らなくなったのは区域外に再送信を行っていないからです。これは国の方針で主にローカル放送局と公平さを保つことが目的です。
ケーブルテレビ会社が自由に地域外へ再送信を行うと人気のある多くの番組を流すことができローカル放送局が不利になるからです。
ケーブルテレビにより対応は異なりますで実際の配信の状況は問い合わせた方がよいでしょう。
他の理由としては配信先のメディアが変われば再スキャンを行っていただく必要があります。この為、再度チャンネルスキャンを行った方がよいでしょう。
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《集合住宅で地デジ受信がアンテナからケーブルテレビに変わりました、理由は》
ケーブルテレビは本来、電波受信が難しい地域の為にできたシステムですが、現在では状況もかわり受信可能な地区でも導入が進んでいます。
理由としてはアンテナでは台風などの気象条件で向きが変わったり破損する場合が多々あり、管理会社のメンテナンスコストがかかります。しかしケーブルテレビでは不具合の発生が少なく、またケーブルテレビ会社が修理を行うので住宅の管理会社のメンテコストが削減できます。
ケーブルテレビ会社としては有料配信サービスの申し込みが見込まれ、管理会社側とケーブルテレビ会社で利害が一致します。
この他の理由としては多くの住人がケーブルテレビ独自の有料番組やサービスを希望し自治会で導入する場合が考えられます。
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《CATVが付きの集合住宅ですが放送大学だけ地デジで視聴できません》
放送大学は当初CS放送で配信されていましたが、現在では地デジも配信されています。従ってCSアンテナ又は地デジアンテナがあれば視聴できます。集合住宅ではケーブルテレビによっては地デジでも無料配信する予定があるようなので詳細はケーブルテレビに確認された方がよいでしょう。
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《CATVが導入されている集合住宅ですが自宅だけ地デジで視聴できません》
原因はいろいと考えられますが、初めて地デジテレビを設置する又は引っ越してきたばかりで初めて設置する場合、今まで見えていたが突然みえなくなった場合の2通りがありますが、以下のことを確かめて下さい。
『初めて設置する場合』
■テレビが地デジ対応&ケーブルテレビ対応か。
地デジ対応のテレビであっても古い型の場合ケーブルテレビに対応してない場合がありますので
マニュアルで確認したり購入した電気店、メーカーに問い合わせてみる。
■チャンネルスキャンをおこなってチャンネルを設定したか。
■B−CASカードが正しく差し込まれているか。
地デジやBSを視聴するにはB−CASカードが必須ですがカードの向きが上下や左右方向に逆に差し込まれてないか確認して下さい。
■テレビがケーブルテレビ局の配信方式に対応しているか。
ケーブルテレビの配信方式には同一周波数パススルー方式、周波数変換パススルー方式、トランスモジュレーション方式があります。集合住宅の場合なのでここでは無料配信の2つのパススルー方式について説明します。
【同一周波数パススルー】 ケーブルテレビ局のアンテナで受信した地デジの電波をケーブルでそのまま再送信する方式。
【周波数変換パススルー】 ケーブルテレビ局のアンテナで受信した地デジの電波を他の周波数に変換してケーブルで再送信する方式。
ケーブルテレビ会社により配信方法は上記のいずれかになりますが、自宅のテレビが同一周波数方式だけに対応している場合で、ケーブルテレビ会社の配信方法が周波数変換方式の場合には視聴することができません。この場合には周波数変換方式対応のチューナを付けるかテレビの買い替えの必要があります。
従ってテレビを購入されるときは両方式に対応しているモデルであるか確認しましょう。
では何故、周波数を変換する方式で再送信している会社があるのでしょうか。
理由はケーブル会社により異なりますが、地デジが使用する電波帯域(UHF)を別の用途で既に使用している、ケーブルの規格が低く電波の減衰が大きなUHFの帯域で送信するのに適していない、等が挙げられます。
『今まで見えていたのに急に見えなった』
管理会社や電気屋に連絡するまえに次のことをチェックしましょう
■壁のアンテナソケットやテレビのアンテナ端子がはずれかかってないか。 掃除や家具を動かした
時にふれて接触不良になっている場合があります。ペットが触れて外れかかっている場合もあります。
■アンテナ端子からテレビまでの間の機器が故障してないか。
ブースター付き分波器や分配器を使用している場合では機器が故障を起こしている場合があります、そのような場合一旦機器を外して壁のアンテナ端子とテレビを直接にケーブルで接続してみましょう。地デジが映れば機器の不具合なので機器の修理又は買い替えが必要です。 このような接触不良や機器の故障は自分で対応できるので心がけ次第で余計な出費を防ぐことができます。
上記の確認をして頂き、室内側が特に問題がないようでしたら管理会社や工事業者に連絡することをお勧めします。
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《ケーブルテレビのCATVパススルーとはとういう意味ですか》
地デジの信号を住戸へ送信するのに変調せず再送信する方式です。信号は変調されてないため住戸側では地デジ対応の機器があれば地デジを視聴できます。
パススルー方式は同一周波数方式と周波数変換方式がありますので視聴するには送信側の方式に受信側の機器が対応している必要があります。現時点で東京都内のケーブルテレビ会社で周波数変換方式で配信しているのは多摩テレビの1社だけです。
この為、この地域のケーブルテレビ対応集合住宅に引っ越してこられた方はお持ちのテレビが周波数変換方式に対応しているか確認された方がよいと思います。
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《集合住宅に住んでいますがケーブルテレビで地デジの視聴は無料なのにBSは有料ですが何故ですか》
ケーブルテレビ会社が決めることなので本当の理由はわかりませんが、考えられることは次の通りです。
地デジに比べBSは周波数帯域が高いため伝送途中で信号の減衰が大きく通常のパススルーでは配信に困難が伴います。この為、伝送しやすいように変調して送る必要がありますが、受信側もそれに対応している必要があります。
現在、全てのテレビや周辺機器が対応しているわけではないので、ケーブルテレビ会社のSTBがない家庭ではアップコンバータが必要です。いわばBS電波を配信するには送信側と受信側でコストがかかるためと思われます。
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《集合住宅に住んでいますが個人でケーブルテレビは導入できますか》
個人では導入できません。集合住宅の場合は共用部に機器を設置するため全員に承諾が必要です。全員が承諾した場合に代表がケーブル会社へ申し込むことになります。申し込んだとしても100%導入されるかどうかは分かりません。ケーブルテレビ会社は導入のための調査を行い是非を決定します。この調査には営業的に採算が取れるかが重要なファクターになります。
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《アンテナ端子の交換工事お知らせのチラシが入っていた強制ですか》
大手のケーブルテレビ会社ではアンテナ端子の老朽化や接触不良で安定した受信ができなくなる恐れがあるのでアンテナ端子の調査や交換を無料で行っています。調査交換は行って頂いた方が良いですが、任意なので現在、特に不具合など発生していなければ申し込まれなくてもよいと思います。将来的にテレビ映りの不具合が発生した時に改めて依頼してもよいでしょう。アンテナ端子の調査・交換には次の2つの目的があります。
1)営業目的
端子の調査では自宅に入るのでその際、有料番組を視聴してももらうための営業トークが通常あります。
自宅に上がるのは半分以上がこの営業的目的ではないでしょうか。年配の方はあまり意味がわからず興味がないのに契約してしまう場合があるので気を付けて頂いた方がよいと思います。
2)技術目的
アンテナ端子に不具合があると自宅のテレビの映り具合が悪くなるだけでなく、宅内の家電やテレビ自身からノイズがアンテナ端子を通じて外に出ていき、集合住宅であれば建物全体の住居のテレビ映りに悪影響を及ぼすことになります。不具合のあるアンテナ端子の数が多ければ多いほどノイズが多くなり映りが悪くなります。ケーブルテレビの場合にはインターネットサービスも提供していますので、ノイズの影響を受けてサービスの質が低下してしまうことになります。
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